【こころに青を しるべと踊れ 夢見る街の物語】
花の都パリを夢見る奇跡の庭―『新宿』。
『遊日部しるべ』はそんな街を象徴する神秘的存在で『まちのこころ』と呼ばれる少女。
こころが玩具にする数々の神秘を奪おうと危険と陰謀、暴力や殺意、殺し屋から悪魔まで一緒くたにやって来る。
けれどこころは拒まない、スリルを楽しみ味わう方法を知っている。
ハプニングは前菜、秘密はごちそうなのだ。
だが、その足がやがて傷つきもつれ、踊りを辞めたとき、新宿は夢から醒める。
誰も気付かぬ内に、街には小さな穴が空く。
さして重要でもない、ありふれた、かけがえのない何かが失われるのだ。
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